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(ペンの方の)雑記  古書目録が届いた、1

アカシヤ書店の星野御大から古書目録が届いた。お気に入りの冊子が届くというのは本好きにはうれしいひとときだ。以前はペンクラブの会報が届くのが楽しみだったのだが、幹事になってからは発送作業で持って帰ってきてしまうので家に届く楽しみがなくなった。今では関西の三宅さんが送ってくる『解けてうれしい詰将棋』と、この古書目録がいちばんうれしい。
 
今回は神保町の東京古書会館開催分の目録で、行ってみたいが日にちがない。なにしろ10日の金曜日に届いて開催が10日、11日なのだ。11日は法事なので、仕方なく目録で本を想像するに留める。
 
アカシヤ書店は46ページから52ページまで7ページに古書の目録が並ぶ。川崎の甘露書房さんや品川の松林堂書店さんほか、3ページだけの掲載がけっこう多い中での7ページ。星野御大、ペンクラブのみならず東京愛書会でも重鎮なのだろうか。まぁ古株だということは間違いないだろうが。
 
初っ端の「図説佛教語大辞典」からずらっと仏教関係のリストが並ぶ。ほとんどが昭和刊行だが平成のものもある。それにしても刊行年の表記に元号と西暦と両方あるのはどうしてか。いえいえ教えてくれなくてけっこう。謎を長く持つのが人生を面白くすごす秘訣なのだ。
珍しく一文字のタイトルで、「死」。明治30年刊。興味を引かれますなぁ。2500円と御手頃な価格で、買いたかった。
 
今回は地域物が手厚い。だから前回高円寺の目録より興味を引くタイトルが多い。「村山織物誌」というのは武蔵村山だろうか。市役所通りに村山紬と看板があるが、関係あるのだろうか。いずれにしてもご近所モノは興味を引く。その他、「立山の雷鳥」、「京の七不思議」、「高蔵寺ニュータウン計画」、「新大阪の建設」など買う買わないはともかく、ぜひ一度手に取って中を見てみたい。
 
「EF57ものがたり」は意外。EF58の間違いではないのか。「鉄道の一般知識」は昭和24年刊。「鉄道運賃」は2500円で、ちょっと内容が固そう。やわらかそうなのは、「わが街 わが都電」。同じ2500円。どちらにその金額を使うかは好みの分かれそうなところ。「軽便王国雨宮」は軽便鉄道だろうか。
 
うーん、7ページあるといっぺんに書ききれない。
 

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2013年5月11日 | コメントは受け付けていません。 |

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(将棋の方の)雑記  緊迫を観戦するには

将棋のいいところは、ハズレが少ないことだ。どの対局を観ても、わりと中盤以降は緊迫した展開になる。これ、スポーツだとなかなかそうはいかないのだ。
 
野球は早い回から大差の試合があり、サッカーは途中から引き分け狙いでダレる試合がある。毎度手に汗握る展開にはならず、むしろそういう試合を観られたときの方がウンがいいと言ってもいいくらいだ。
 
野球などはヘンなクセがついて、早く帰ったときや家でゆっくりできるときは夜9時からのNHKニュースを観るのが習慣となった。番組最後のスポーツコーナーのプロ野球速報で、延長に入っている試合をチェックする。それを確認したらBSやCS、地域の放送局などで試合を放送しているところを捜し、やっているところを見つけたらそれを観賞する。そうすれば緊迫した場面だけを見られることになってまことに都合がいい。いいとこ取りでファンの風上にも置けない方法だが、緊迫するかどうか分からない時点から毎日ずっと試合を観る時間など取れないのだから仕方がない。
 
特定の球団のファンであれば、大差だろうが勝ち試合なら楽しめるだろう。しかしぼくは近鉄難民で2004年球団消滅(ぼくの中では吸収ではない)以降、特定の球団の応援はせずパ・リーグ全体の応援となっている。とても全部を観ていられないというものだ。
 
そこでこうやっていいとこ取りとなった。だからぼくは先発投手をほとんど観ていないしあんまり知らない。森福や益田や青山こそエースだと思っている。
 
それでも緊迫した場面は観られても、大逆転劇にはほとんど出会えないのが残念なところ。均衡した場面から観るのだから当然だ。ウンよく先行勝ち越し後の逆転劇というのを観られることもあるが、アウェイチームの逆転劇を観ることは皆無なのだ。
 
そうそう、将棋は逆転劇をたくさん見せてくれるのもとてもいいところ。実に観戦者思いだ。もっとも逆転される棋士にとってはたまったものではないだろうが…。
 

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2013年5月10日 | コメントは受け付けていません。 |

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(将棋の方の)雑記  棋士対コンピュータ

棋士対コンピュータ。いろいろ意見もあるだろうが、ぼくは結果に関しては興味なし。ランナーと車が競争しているようなもので、機械を使えば生身が負けるのは当然と感じてしまう。
 
それでもまだ「確実に負ける」というまでは時間がかかりそうだ。これは機械の最も得意な「パワー」ではなく、「技術」だからだろう。それも人間に対応する「技術」という、機械の不得手な「技術」だ。
例えばピッチングマシーンとバッターだったら結果は一目だ。パワーに任せて200キロの超剛速球を投げられたらバッターは手も足も出ない。だけど一流のピッチャー対バッティングマシーン(というものがあればだが)だったら、これはちょっと考えこむ。スイングの早さやセンサーで必勝とは思うが、いざ金を賭けろと言われたら、少なくとも前者の勝負(ピッチングマシーン対バッター)よりは機械に賭けることに躊躇する。投げたボールに当てるという、人間に対応する「技術」が必要だからだ。
 
将棋にパワーは必要なく、ほぼ100パーセント人に対応する「技術」なので、それを組み込むまでに時間はかかった。しかし時間の問題だけで、いずれは人など歯が立たなくなるはずだ。
 
もっともぼくは、結果に関して興味がないだけで、勝負に関しては興味がある。実にある。
コンピュータ将棋の対局はCS放送やパソコンで流してくれるが、その際作り手が映される。だから興味があるのだ。
作り手が取り上げられれば、それはもう棋士に挑戦するのは単なる機械ではない。変則的な、人対人の対戦になる。
コンピュータソフトを開発した経緯を語り、作成時の映像が映され、対局の最中の表情が流れる。勝てば喜び、負ければ残念がる。棋士との対局であれコンピュータ同士の対局であれ、作り手の気持ちというのが観ている者の心に残り、それを思えば通常の対局のようにグッと勝負に入り込めてしまう。むしろ棋士より気持ちが表情に出るので、新鮮な面白さがある。
 
ゴールデンウィークに行われたコンピュータ将棋の大会、昨年は囲碁将棋チャンネルで番組を作って放送してくれたが、今年もあればいいなぁと期待している。
 

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2013年5月9日 | コメントは受け付けていません。 |

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(将棋の方の)雑記  将棋番組の涙

昨日は将棋番組に涙はないということを書いたが、唯一涙があるのが『こども将棋名人戦』だ。今年も涙があった。
 
準決勝の2局目。先手の猛攻に後手が受けていたのだが、その後手の一手に解説の森内名人が「あっ」とくぐもった唸り声。この少年たちのレベルであれば一目であろう単純な頓死筋が。なにしろヘボ将棋のぼくですら分かったほどだ。あっけない幕切れと思ったのもほんの数秒、先手の子はそれを見逃す。それでも先手の攻めは続き、後手は受け続ける。しかし徐々に先手の攻めが細くなっていき、結局後手が受けきって逆転勝ち。先手の少年、終局時は残念そうな表情で涙はなかったのだが、スタジオに戻って名人に解説されて「あぁっ」と天を仰いで大泣き。決勝戦に画面が変わるまで、その子はずっと泣いていた。
 
これ、もっと正確に書くと、名人が解説する前にその子は事態をつかんだ。その場面が大盤にあるという時点で何かあると感じていたのかもしれない。ここに出る子というのはそれくらい突出した才能だ。「ここで…」と名人が水を向けた時点で少年は無念の声を発したのだ。少年が顔を両手で覆っている隣で後手の子が、「指した瞬間気付いた」と名人の問いに消え入りそうな声で答えていた。
 
こども将棋名人戦の涙は、将棋というのは座っておとなしくやっているように見えて、実はスポーツとそん色ないくらい激しい競技だということを伝えてくれるのだ。
 

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2013年5月8日 | コメントは受け付けていません。 |

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(将棋の方の)雑記  競技者の涙

こどもの日に行われた競馬のGⅠNHKマイルカップは、10番人気マイネルホウオウが勝利。アタマが人気薄であれば当然高配当だが、ギャンブルとして以上に、競技として印象に残るレースだった。
 
鞍上の柴田大知騎手はゴール後、馬場を引き返して地下道を戻り、検量室に入ってテレビインタビューと、その間ずっと泣きっぱなし。テレビ画面では鼻が真っ赤になっていた。インタビュアーに気持ちを聞かれても声が詰まって答えられず、位置取りの質問にも「よく覚えていません」。
柴田大知騎手は噂によればプライベートな問題が絡んで騎乗の機会に恵まれず、苦しい時代が長く続いたということ。もちろん当事者にしか分からないことで、それに関しては一般人にはなんとも言えないところだが、一昨日のテレビに映し出された歓喜の涙は間違いなくホンモノだ。全精力を賭けて勝負した競技者の涙というのは、うれし涙であれ悔し涙であれ観戦した者の心を揺さぶる。元々好きなジョッキーだったが、柴田大知の万感の思いが画面から伝わってきて観ているこちらも胸が熱くなった。数ある中央競馬のGⅠでは歴史も浅くて地味なレースも、この柴田大知の大泣きでとても印象的なレースになった。
 
競馬には時おり涙がある。勝ったジョッキーがインタビューで涙を流すのだ。GⅠで100連敗以上していた田中勝春がようやく皐月賞で勝ったときは、ジワッと目が潤み、長かった重みが言葉以上に語られていた。園田から移ってきた小牧太は桜花賞での勝利インタビューでマイクを向けられた瞬間に涙。地方の草競馬から出発して中央のクラシックを勝ち取るに至ったそれまでのことが一気に思い出されたかのような感情の爆発。泣き虫ジョッキーで有名だったので誰かがタオルを渡していたようで、しばらく顔を塞いで話せなかった。前出の柴田大知は、まず2年前、障害のGⅠを勝った時点ですでに大泣きしていた。
 
将棋の棋士にはテレビ棋戦で感動、感嘆、感激などさまざまに心を揺さぶってもらっている。驚愕もある。しかし残念ながらもらい泣きに関してだけは無縁。誌面では涙を流す場面が語られることがあるが、リアルタイムでは目にしない。これがスポーツと違って地味に映るところだろうか。
 
これはしかし仕方のないところで、喜怒哀楽は体を動かしている状況でないとなかなか表に出てこないものだ。たとえばサッカーを見てもそうで、選手はゴールが決まると大喜びで走り回る。これはゴールを決めた選手以外も皆走り回るが、じっと一点に留まっているキーパーは走り回らずにその場でガッツポーズや万歳というのが多い。動いている流れからでないと、なかなか走り回れないものだ。
だから棋士も、たとえ感情を表に出すことを許されたとしても、数時間もじっと一点を見つめて座っている状況から、観る者の心を揺さぶるほどの強い感情を表に出すことはむずかしいだろう。
 
競技者の涙はひとつの華だが、将棋ファンはそこに関しては諦めないといけない。あれだけ高度な競技を楽しませてもらっているのだから、全部が全部を求めるというのはムシがよすぎるというものだろう。
 

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2013年5月7日 | コメントは受け付けていません。 |

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関西交流会、無事終了しました

将棋ペンクラブの大きな行事のひとつ、『交流会』。毎年5月、会員だけでなく一般の方も集って丸一日将棋を楽しむイベントです。関東に先行して関西で行われますが、今年も5月4日土曜日に大阪の北区民センターにて、『関西交流会』が行われました。
当日は通常の対局だけでなく、ご参加いただいた鹿野圭生女流二段による指導対局やリレー対局など、イベントならではの企画で盛り上がりました。
終了後も参加された皆さんほぼ全員で親睦会に流れ、夜7時半まで杯を酌み交わしました。
ご参加いただいた方々、ありがとうございました。
また12月に開催を予定しておりますので、その際はぜひご参加いただければと思います。

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2013年5月6日 | コメントは受け付けていません。 |

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レトロの街散策・後編

青梅は5月2日、3日と祭りだったようで、なんとなく静まった感じ。いくつかのお店には、4日は臨時休業と貼り紙がしてありました。
しかし祭りの終わった街というのも悪くないものです。きっとそこらじゅうに二日酔いが潜んでいるのでしょう。古めかしい街並みには静けさがよく似合うものです。
 
メインの通りを、東青梅方面に歩きます。みやげ物屋は開いていて、けっこうな賑わい。この街ならではの特色を打ち出した喫茶店もいくつかあります。青梅駅周辺の観光スポットは実に狭くて、歩けばすぐに見終えてしまう程度なのですが、こういった店にちょこちょこと寄っていたらけっこう丸一日楽しめそうな感じがします。
 
ぼくはそれらには寄らずに通り過ぎます。そして一つ目の大きな信号を越えて、橋本屋という旅館の前で立ち止まりました。この建物のガラス戸、屋根、壁…。旅籠、などという言葉を連想させるような全体の雰囲気。でもけっしてボロ宿ということではありません。むしろ全体的に小ぎれい。古くからあるものを大事に使ってきて今に残っている、といった佇まいなのです。あまりに近いのでアレなのですが、一度泊まってみたいものです。できれば晩夏がいいですねぇ。夕方早くにチェックインして、どてらみたいな物に着替えて、開け放した窓から気だるい暑さの残る通りを眺めてみたいです。窓枠に片肘なんかついて、片膝立てて…。
 
橋本屋の横には小道がありまして、ぼくは入り込みます。進んですぐ、小さな踏切。渡ればお寺の石段となります。これはこれは、なんともいい風景ですね。やっぱり機会を作って橋本屋に泊まって、どてらでこの辺りを歩きたいものです。
 
電車を1本待って、携帯電話を向けます。新型車両が実に味気ない。青梅線はずっと前、鈍い茶色の片扉の車両でした。それがだいだい色になり、何代か形式が変わって今ではピカピカのステンレス。景観が変わらずに残ったところでは、この車両は違和感があります。いずれは同化されて違和感もなくなるのでしょうか。
 
線路に沿って小道を歩いたぼくは、東青梅で一杯だけビールを呑んで帰ったのでした。
 

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2013年5月5日 | コメントは受け付けていません。 |

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レトロの街散策・前編

人間長く生きると古いものが好きになるようで、最近は小説でも時代物をよく読むようになりました。以前は読まないジャンルだったのですが。
 
ということで、天気もいいので本日は青梅散策。
ここは昭和レトロを打ち出す、古い雰囲気の街です。元々宿場町っぽい街並みが残っているなか、演出として古い映画の手描き看板があちらこちらに立てられています。寺社仏閣もそこかしこに見え、東京都で交通の便がいい割には年代物の景観を味わえるのです。
 
西武線で拝島まで行き、そこで青梅線に乗り換えて終点の青梅へと向かいます。西武拝島線が約15分に1本、青梅線が約12分に1本で、拝島から7駅20分と手頃な便利さ。妻籠・馬込、大内宿なんかだとこうはいきません。その代わり通勤電車ですぐ着いちゃうので旅行感覚はまったくないですが…。
 
お供の一冊は散策に合わせて増川宏一氏の『将棋の歴史』。夏には汗を感じさせる本、冬には凍える感じの本と、時々の状況と読む本を合わせるのが好きなのです。今読み進めているのはフォーサイスの『アフガンの男』だったのですが、レトロの街に政治ミステリーも似合わないということで、こちらの新書を内ポケットに入れたのでした。
 
青梅線、東青梅から単線になります。やはり観光地へのお出掛けというもの、単線にならないと気分が出ないというものです。スピードダウンした電車が、迫る住宅を押しのけるようにゆっくり進んでいきます。
 
そして青梅到着。ちょっとお出掛けといった軽装の家族連れが多く降ります。地下通路を降りていくと「昭和レトロの街・青梅へようこそ」という看板が。文字の横には201系の絵。そうそう、やはり昭和に現在のステンレス電車は似合いませんね。山手線だけでなく中央線も単一色を走らせてもらいたいものです。
 
改札は片側だけだし、トイレは改札の外だし、そんなこんなでやっぱり気分的に、都内を飛び出して都下も通り過ぎて、けっこう遠くまでやってきたなぁという気分になります。
さぁ散策だと、ぼくは歩き出しました。
 

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2013年5月4日 | コメントは受け付けていません。 |

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10番目の男

現在将棋ペンクラブの幹事は11人で、ここ数年変動なし。みなさん仕事が忙しくなっていないからでしょうかねぇ。いえいえモノゴトはいい方に考えないと。みんなが健康を保っているから変動がないということでしょう。「便りのないのはいい便り」ではありませんが、「動きのないのはいい動き」と、こう考えますです。
ぼくは新参者のクチで、幹事になった順でいくと9番目。ファイルナンバー9、というところですね。

で、ファイルナンバー10が、このブログによく出てくる中野さん。中野さんは元『近代将棋』誌編集長で棋界に顔が広く、多くの棋士の方々ともお知り合いです。ぼくの数ヶ月後の幹事入りでファイルナンバーこそひとつ下ですが、中野さんはぼくと違って招待選手のような扱いです。畏れ多くて最初は話しかけられませんでした。

それから少しして関東交流会があり、受付で中野さんと隣り合って座りました。中野さんはひどい花粉症で必ずマスクをしているので自分からはあまり話しません。今でこそ、「花粉症に酒はいけないみたいですよぉ」などと軽口を叩けるようになりましたが、その頃はまだ畏れ多く感じていたので、こちらからも話しかけませんでした。

しかし同じ幹事のこと、その後打ち上げの席などで言葉を交わす機会がでてきました。そこで中野さんの和やかな雰囲気を知ることになります。重鎮といった感じはなく、ぼくなどにものんびりと話してくれます。どうも先入観で、話しづらいイメージをぼくの方が作り上げてしまったみたいでした。

それからは中野さんとお話しするのが楽しく、打ち上げで近くに座ったり、お誘いして呑みに行ったりするようになりました。なにしろ発売日を心待ちにしていた雑誌の編集長だった方です。『近代将棋』のことを聞いても、中野さんは終始にこやかに話をしてくれるのでした。

今はいろんな話をしますが、最初の頃は当然ながら将棋の話が話題の大半を占めました。で、ベタですが「中野さんがいつもやる戦法はなんですか?」と訊きました。将棋好きの会話での取っ掛かりは、やはりこの質問です。すると中野さん、「リャンウッパー(2、5、8)です」という不思議な答え。はて、ぼくは将棋の質問をしたつもりだったが、マージャンの答えが返ってきたぞ。ぼくは首を捻りました。しかしマージャンにしても、リャンウッパー待ちというのが戦法とはヘンな話です。3面待ちにこだわってたら上がれる手も上がれなくなってしまいます。そこでお答えの意味を尋ねると、居飛車、中飛車、向かい飛車という意味だったのです。なぁるほど。ぼくは納得しました。江戸っ子風の、粋な答えだったのです。

穏やかでいながら、シャレた言い回しで場を盛り上げる中野さん。今年の関東交流会でも隣に座らせていただこうと思っております。
 

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2013年5月3日 | コメントは受け付けていません。 |

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(ペンの方の)雑記  GWのお出掛け

明日からゴールデンウィーク後半。せっかくなので、ぼくも大型連休ならではのお出掛けを予定。 

観光地? 帰省? いえいえ、通勤電車です。さえないと感じるでしょうが、ぼくが予定しているのは朝の通勤電車なのです。

盆暮れ正月、そしてゴールデンウィークと、これは朝の上り通勤電車を普段とまったく違う雰囲気で楽しめる、一年のうちたった数日の貴重な時期です。
昨年のお盆は東武東上線、今年の正月はJR中央線。どちらも悪評高いぎゅう詰めの通勤電車です。「つめろつめろ」は将棋ならいいけれど、毎日の通勤では実にキツい。ついつい通勤電車を嫌ってしまいがちですが、こういうときに楽しんで、見直してあげたいのです。いいもんだよ、この電車も、って。

この時期の通勤電車、まったく違います。なんとシートに隙間があります。車窓だって広々。なんの邪魔もありません。つり革つかまり放題。読んでる本が面白くなければ、カバンから違う本を取り出すこともできます。普段の通勤電車ではカバンを胸元に上げることも不可能ですからね。思わず本が面白くないわけでもないのにとっかえたりします。

特殊な環境だからか、すいた通勤電車で読んだ本は印象に残っています。あのときはあれ読んでたっけなぁ、と。本好きのぼくは、むしろ読んだ本を強く印象に残したいから、こういう変わった環境に飛び込みたくなるのです。
今回持って行く本はすでに買ってあって、読まずに保管しております。

 

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2013年5月2日 | コメントは受け付けていません。 |

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