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(将棋の方の)雑記  棋士対コンピュータ

棋士対コンピュータ。いろいろ意見もあるだろうが、ぼくは結果に関しては興味なし。ランナーと車が競争しているようなもので、機械を使えば生身が負けるのは当然と感じてしまう。
 
それでもまだ「確実に負ける」というまでは時間がかかりそうだ。これは機械の最も得意な「パワー」ではなく、「技術」だからだろう。それも人間に対応する「技術」という、機械の不得手な「技術」だ。
例えばピッチングマシーンとバッターだったら結果は一目だ。パワーに任せて200キロの超剛速球を投げられたらバッターは手も足も出ない。だけど一流のピッチャー対バッティングマシーン(というものがあればだが)だったら、これはちょっと考えこむ。スイングの早さやセンサーで必勝とは思うが、いざ金を賭けろと言われたら、少なくとも前者の勝負(ピッチングマシーン対バッター)よりは機械に賭けることに躊躇する。投げたボールに当てるという、人間に対応する「技術」が必要だからだ。
 
将棋にパワーは必要なく、ほぼ100パーセント人に対応する「技術」なので、それを組み込むまでに時間はかかった。しかし時間の問題だけで、いずれは人など歯が立たなくなるはずだ。
 
もっともぼくは、結果に関して興味がないだけで、勝負に関しては興味がある。実にある。
コンピュータ将棋の対局はCS放送やパソコンで流してくれるが、その際作り手が映される。だから興味があるのだ。
作り手が取り上げられれば、それはもう棋士に挑戦するのは単なる機械ではない。変則的な、人対人の対戦になる。
コンピュータソフトを開発した経緯を語り、作成時の映像が映され、対局の最中の表情が流れる。勝てば喜び、負ければ残念がる。棋士との対局であれコンピュータ同士の対局であれ、作り手の気持ちというのが観ている者の心に残り、それを思えば通常の対局のようにグッと勝負に入り込めてしまう。むしろ棋士より気持ちが表情に出るので、新鮮な面白さがある。
 
ゴールデンウィークに行われたコンピュータ将棋の大会、昨年は囲碁将棋チャンネルで番組を作って放送してくれたが、今年もあればいいなぁと期待している。
 

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2013年5月9日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:ブログ

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