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某日日記 その16

昨日は酒の場に2ヶ所お呼ばれするも、土曜に進めないといけない書きものがあって量を抑える。友人のライターは二日酔いだろうが平気で書けるのだけど、ぼくは深酒の翌日はまったく進まない。その友人が実にうらやましいなぁと思う。そういえば恵子さんも一緒に呑んだ翌朝、すごく早い時間にシャキッとした声で電話が来たりする。プロのライターさんというのは、そもそもの気合が違うのだろうか。

昨日、1軒目は生ビールにハイボール。2軒目は薄いハイボール2杯にレッドアイ。そのくらいであれば翌日に影響が出ない。おかげで朝は目覚めがスッキリで、大リーグを流しながらいい気分で軽い用件をまず進めていく。
その大リーグ、NHKのBSで放送のナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦なのだが、これがとてもいい試合で終盤から本格的な観賞体勢に。ドジャース対カージナルスがどちらも一歩も引かない展開で、こういう白熱した試合を観られるというのも、酒をほどほどに切り上げた効果のひとつだ。

惜しげもなく投手をつぎ込み、いい守備も出て、延長に入ってもゼロが続いていく。こうなればずっと観てやるぞと思っていると、12回のウラに入ったところでアナウンサーが放送の終了を告げる。えぇ!そんなぁ、昔の民放じゃあるまいし。不思議に思いながら、リモコンの番組表ボタンを押す。なにしろBS1の予備チャンネルでやっているのだから、別の番組に邪魔とならないはずだ。ところが番組表には、14時からセ・パ両リーグのクライマックスシリーズが記載されている。そうか、つまり101チャンネルも予備の102チャンネルも両方埋まっているのだ。

それにしても、最も白熱するラストを観られないというのは実に残念だ。明日は遠出をするので家を12時10分前くらいに出て行かないといけないのだが、NHK杯将棋トーナメントで今日と同じことを味わったらイヤだなぁと思う。いつも観ているときは、「これ、はたして放送時間中に終わるの?」という1局を期待して観ているのだが、明日だけはそうならないでほしいものだ。もつれたときの将棋の終盤は、ぼくにとっては野球以上に見応えがあるのだ。気になって遠出どころではなくなってしまう。

 

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2013年10月12日 | コメントは受け付けていません。 |

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ペア将棋戦  その2

会場に入ると、なんとなく虚脱した雰囲気が漂っていた。戦うぞと乗り込んできて、それが流れてしまったのだから当然というものかもしれない。
それでも集まった人たちだけでオープン戦を行うというので、4人で受付を済ます。お弁当もペットボトルのお茶も用意されているが、参加費は取らないという。
 
窓は暗く、雨が叩きつけている。おとなしく待っているのもなんなので、我々でオープン戦を始めた。なんと中野さんと中丸さん、この日のために将棋センターで練習をしたという。そのときに打ち合わせをしたのであろう角道を止めない四間飛車を、さっそく採用してくる。こちらは居飛車で対抗。すぐに角を交換され、駒がぶつかってむずかしい局面になったが、その辺りでぼくと恵子さんの名前が呼ばれてその一戦はお開きとなった。
 
指示された席に向かう。相手は若い方たちだった。男性氏はにこやかながらも、駒を並べる手付き、振り駒の手馴れた感じから強さをにおわせる。恵子さんに迷惑をかけないようにポカだけはしないようにと、気を引き締めた。
ぼくと恵子さんは中野さんたちと違って練習は一切なし。まぁできるだけ四間飛車で、とたった一言の、実に大雑把な打ち合わせだけで臨んでいた。しかしこの一戦は出だし、相手が飛車を振る感じだったことから、悩んだ末に相振りを避けて居飛車にしてしまった。
ところが相手は飛車を振らずに居飛車。変則的な手順も、結局は相矢倉に進んでいった。
「なにこれ?」と相手の女性が呟く。変則的な手順か、想定外の相居飛車か、その辺りのことに違和感を持って呟いたのだろう。しかし相手の男性、にこやかに「ん? 将棋」と返す。そこでぼくも、「そう。麻雀じゃないですよ」と付け加え、男2人で笑いあった。
 
この将棋は終始和やかな雰囲気で、相手の男性氏が「お弁当とお茶が出るのに参加費を取らないなんて、来年はないかも」と呟き、ぼくが「その埋め合わせで、社団戦のカレーが100円値上がりますよ」と返す。するとさらに相手の男性氏、「じゃあ外に食べに行かないよう休憩時間が10分短くなりますね」と続けてくれる。他にもところどころで話しが出て、戦う雰囲気の薄い、不思議な一戦となった。
 
中盤で面白い攻め手順を見つけて、作戦タイムを取る。恵子さんの方でもシンプルな手順を示したが、「いやいや、こっちの方がいいですよ」とぼくはそれを却下して、ぼくの手順で進めることにした。
相手の受けも予想通りでこれは攻めが通ったかに感じたが、相手の女性が指した歩の犠打が好手で、攻めに迫力がなくなる。その後は攻守入れ替わり、なんとか凌いだ後に無理攻めを敢行もしっかり受けきられ、最後は下段に玉を落とされて歩の穴熊になったようなカタチで投了。いやぁ、ペア将棋は投げ場がむずかしいですねぇ。
 
感想戦では、相手の男性氏に恵子さんが言った攻め筋を示された。あの作戦タイム時でぼくが一蹴した手順だ。わぁ!と、ぼくは頭を抱えてしまった。
 
礼をして若いペアと別れ、ぼくは恵子さんに謝って、弁当を取りに行った。
 
(つづく)

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2013年10月10日 | コメントは受け付けていません。 |

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静と動

今年も贈呈式の写真を撮りました。私が幹事になってからというもの、関東交流会、最終選考、贈呈式の写真を欠かさず撮っております。別に写真が得意な訳ではなく、単にデジタル一眼レフを持っているのを見とがめられて(?)写真担当になってしまったのでした。

写真を撮るようになってよく分かったのが、室内は暗い、ということです。当たり前だと怒られそうですが、人間の目というのは私たちが考えている以上によくできていて、入ってくる光の量に合わせて瞳孔が開いたり絞ったりしています。晴れの日の屋外でも、枕許のライト一つでも、それなりにものが見えるのはそのためです。ところが、カメラどのは人間の目ほどはうまくやってくれませんから、光量の差がそのまま写真に反映されます。室内で適当に撮ると、暗いか、ぶれぶれの写真ばかりになるのはそのためです。そこで絞りだシャッタースピードだ感度だといった要素を調整して、何とか人間さまが見ても何が写っているか分かるように工夫する必要があります。

シャッタースピードを遅くすると、その分レンズを通して入ってくる光量は増えますが、その間に被写体やカメラを持っている手が動くと、ぶれた写真になってしまいます。シャッタースピードを1/8秒くらいにして、一見全く動いていないように見える人を撮ってみると、人間ってこんなに動いているんだとびっくりするくらいぶれた写真が撮れたりします。感度を上げると明るくはなりますが、画像がざらざらしてきます。赤外線カメラの映像をイメージしていただけると近いかと。

従って、贈呈式の写真を撮る時にへっぽこ写真撮りがありがたいと思うのは、あまり動かずに話してくれる人です。今回の贈呈式でお話をされた方のうち、一番撮りやすかったのは後藤元気さん…のお連れ合いでした。会の最後に司会者がぜひにと言って無理に話していただいたのですが、いやいやどうして実に落ちついた話しぶりでした。好きこそものの上手なれとも言いますが、好きでなくても上手な場合もあるものですね。

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2013年10月3日 | コメントは受け付けていません。 |

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