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某日日記  その4

一次選考の翌朝、早起き。この日は好きな電車にひたすら乗れるということで、勝手に目が覚める。キャッシュなものです。

東所沢という、東京都から最も近い埼玉県のJRの駅に向かう。お付き合いさせていただいている『BBつばめ』という理容店の店長渡辺さんの貸し切り列車企画に参加するためだ。
今回の企画は「115系満喫の旅」ということで、115系を6両貸し切りにして東京西部を乗りつぶすというもの。今までいろんな企画に参加させていただいたが、行程からいくと最もなじみのあるところで楽しみにしていた企画だ。

朝7時半、東所沢駅改札前に鉄道マニアがワッと集まった。雰囲気としては開始前の社団戦会場といったところ。乗務員の方々も、滅多にないルートを運転できるからか、なんとなく楽しそう。

受付を済ませて列車に乗り込む。一次選考も無事済ませたし、打ち上げの酒も控えたし、体も快調で軽く感じる。前に座る方は缶ビールを用意していたが、ぼくは控えて缶コーヒー。

出発して、武蔵野線から中央線に入り、立川駅で時間調整。その間に車内放送で、企画者渡辺さんと青梅駅長さんがあいさつ。駅ごとに撮影者がいる。公表していない企画だが、マニアにとってはダイヤ情報を見ればすぐに分かってしまう。

列車は出発し、拝島から五日市線を進む。五日市線は短いのですぐに終点の五日市着。そこで弁当を積み込んで、また立川に戻る。西立川から立川は、中央線が青梅線に入り込む線路を逆走。そして立川では7番線の隣の線路に停車。この辺り、とても貴重な体験なのだが普通の人はなんとも思わないだろう。

折り返して拝島から八高線へ。高麗川までのこの区間が、最も撮影者が多かった。沿線に団体でいるのだ。たしかに八高線の路線に115系は違和感たっぷり。

ビールを呑みたかったが、高麗川駅前にコンビニなし。再び折り返して、拝島で今度は青梅線に。地元なので、車窓に釘付け。1時間ほどで奥多摩駅に到着。そこでようやく生ビールとつまみを購入。つまみはわさびアイス。甘味にアルコールが好きなのです。

旅が終わりに向かうのは、さびしいが最も味があるところ。夕日には早い時間も、なんとなく日が傾いているように感じる。

立川で時間調整のため30分ほど停車だったので、奥多摩そばを貸し切り状態に。明るい団体だったのがよかったのだろう、お店のおばちゃんがうれしい悲鳴をあげていた。このすぐあとには場外馬券帰りが肩を落として入って来るはずなのだ。
夕方5時ちょっと前、東所沢着。今回は単独での参加だったので、どこにも寄らずにまっすぐの帰宅となった。

 

 

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2013年5月27日 | コメントは受け付けていません。 |

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関東交流会終了

25日に行われた関東交流会。ご参加いただいた方、ありがとうございました!

 

 

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2013年5月26日 | コメントは受け付けていません。 |

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もう一つの「会」

プロ野球の交流戦も中盤戦。ぼくは将棋ペンクラブの他にもうひとつ、『純パの会』という強硬なパ・リーグの会にも入っているので、交流戦は「パ・セ交流戦」と言っている。慣れればこの方が言いやすい。

その会は友人の誘いで昨年に入会した。ずっと誘われていたのだが、パの生き字引きのような猛者が揃っている会なので気後れして入会を渋っていた。しかし友人の熱心な誘いで昨年春に入会。年会費3千円はペンクラブと一緒だ。

入会直後、将棋ペンクラブの交流会と似たような呑みの集会があるということで、友人に手を引っ張られて参加した。それは30周年の集まりで、予想通り、濃いファンの集まる場だった。ぼくの周りは年配者が多かったが、初めて観た試合が近畿グレートリンクという方や東映フライヤーズという方で、ぼくはまったくの聞き役で相槌を打つだけ。その方々、それから今までずっと観続けているのだからすごい。
将棋ペンクラブの交流会に棋士や将棋関係者が参加してくれるように、ここでは元選手や野球関係者が参加していた。現役選手からもたくさんお祝いの言葉が届いていた。

近くにはえのきどさん、反対側の近くには豊田泰光氏で、静と動といった感じ。豊田氏はお元気そのもので、違うと感じた意見を耳にすると、誰だろうと厳しく反論するのだ。

呑んで話して、そして最後には「白いボールのファンタジー」を合唱してお開きとなった。それで当然2次会に流れ、終電間際までひたすらパ・リーグのことを話し合ったのだった。

マニアックな会というのは、参加するとドッと疲れるものだ。でもけっこう、心地好い疲れでもある。

 

 

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2013年5月25日 | コメントは受け付けていません。 |

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渡辺明論  その1

「捌きのアーティスト」、「カミソリ流」、「空中戦法」、「玉損の攻め」など、棋士には古くから、棋風に合ったカッコいいキャッチフレーズが付く。特にタイトルホルダーともなれば、ほとんどの棋士にキャッチフレーズが付いている。ところがあれだけの活躍を見せる渡辺明竜王にはこれといったキャッチフレーズがないのが不思議なところ。キャッチフレーズが付かないくらい、手がその場その場に的確に対応したものであるということなのだろう。指し手にクセや偏りがないというのも、常勝の要因ということが言えると思う。

それでもファンとしては指し手にこれぞという特色が見えないのは寂しいところ。キャッチフレーズには「棋界のプリンス」や「地蔵流」など棋風ではなく人物そのものに対するものもあるので、あの歯切れのいい解説や著作から「奔放流」などもいいかと思うが、やはりあれほどの実績である以上、指し手や棋風に対するキャッチフレーズが欲しいなぁと思ってしまう。
ないなら付けちゃえということで、ぼく自身は個人的に渡辺竜王を、「棋界のスローハンド」と名付けている。スローハンドはギタリスト、エリック・クラプトンの有名なニックネーム。超絶技巧をいとも簡単にこなすので、ゆっくりした、なんということもないような手つきに見えてしまうところから来ている。あれだけ勝っている竜王の指し手には高速の寄せもマジックも、自然も泥沼も妖刀も含まれているはずなのに、それらが突出して見えないくらい普通に感じてしまう。そこがクラプトンのスローハンドになんとなく似ていると、ぼくは思うのだ。まるで150キロの剛速球をキャッチボールのような軽いフォームで投げちゃうような…。今後これはというキャッチフレーズが付けられるかもしれないが、ぼく自身のなかでは「棋界のスローハンド」なのだ。

今週は日本ダービー。渡辺竜王の予想を参考にさせてもらおうと思っている。

 

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2013年5月24日 | コメントは受け付けていません。 |

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酔いどれ幹事録  一次選考の打ち上げ

一次選考を終えた我々は将棋会館を出た。

さて、などと様子を伺いながら顔を見合わせないのが将棋ペンクラブ幹事のいいところだ。じゃあこの時間だからどこそこでいいな、など呑み屋の選定をストレートに話し合う。呑むために余計な時間は使わないのだ。

コンビニに寄って三上さんの荷物を宅配便で送る手続きをして、みんなでみろく庵に向かう。

「そうそう、交流会当日はみろく庵予約でいっぱいだって」
と恵子さんが言う。一昨年のあの中華屋があるので大丈夫でしょと返したら、あのお店は閉店したと言う。それは困った。千駄ヶ谷界隈に店は少なく、大人数でパッと入り込むのはけっこうコトなのだ。と書いて思い出したが、この「コトだ」という言葉、以前友人に笑われたことがある。大変なことだ、という意味の言葉だが、一般的ではないのだろうか。それはともかくとして、来週の2次会は早めに手を打つ必要がありそうだ。「高田や」か「猪八戒」辺りだろうか。

 
みろく庵ではいつものおばちゃんに快く迎え入れられ、入口横の席に収まった。とりあえず生ビール。この日は珍しいことにペンクラブログの森さんもビールで驚いた。翌日オークスは重馬場か。

みんなでカンパイ。選考も順調に決まり、あとは2次選考委員の方々に任すだけ。今年から心強い選考委員が2名加わったので、さらにいい選考結果になるはずだ。
ぼくは4月16日のブログでも書いたとおり、例によって湯川博士師匠の前の席にて文章指南の拝聴。ありがたいお言葉に「へへぇ」と頭を下げながらジョッキをあおる。

しかしいつもの如く、星野御大からのお呼びが。1局指そうという呼びかけだ。ぼくはディバッグからマグネット盤を出して星野御大のとなりに移動する。

御大、早々と玉を端っこに。また穴熊だ。こちらが先手だったので、遠慮なんかせずエイヤッと筋違い角にすればよかった。

ところでこのところ「くまモン」人気がすごいが、相穴熊で玉がくまモンの顔になっている図柄のタオルか手ぬぐいでも将棋連盟が作って売れば、けっこう売れるのではないだろうか。たしかくまモン、県の許可を取れば無料で利用できるはずなのだ。
で、御大との将棋だが、こちらは馬を作ったもののカラ成り。その間に御大は向かい飛車の飛車先に銀と角を集中させて、今にも攻めがヒットしそう。こちらの玉が4八にいて直接攻撃に当たらないのがせめてもの救いだが、大駒一枚切って攻めてこられれば、こちらは極端に守り駒をはがされそうだ。「うーん、グルジア共和国ぅ」などと豊川七段ばりに呟きながらもぼくは馬を引いて受ける。穴熊にはリードしないといけないのに、受けにまわるようではキツい。
しかし御大の攻めがちょっと強引だったようでなんとなく切れ模様に。こちらは手に入れた飛車を打ち込んで、いつの間にか優勢になった。
御大が考え込む時間が長くなり、ぼくは他の人と話す時間が増えた。呑み食いして話しながら指すのが、この酒場将棋の醍醐味だ。

ほどなくして御大が投了。ぼくにとって久々の勝利なのだが、御大、「また負けちゃったよ」。人間、負かされた記憶だけが残るもんですなぁ。

席を戻って師匠、三上さんとおしゃべり。星野御大は森さんと対局。グラスが重なっていって師匠のデシベルが上がり、恵子さんが「ちょっと博ちゃん」とたしなめるのもいつものパターン。こうやってワイワイやりながら、幹事たちの夜は更けていくのでした。

 

 

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2013年5月23日 | コメントは受け付けていません。 |

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一次選考のいちにち  その5

そしてお楽しみの昼ご飯となる。
恵子さんが手作り弁当を配る。おにぎりとおかずに分かれていて、各人2パック。煮物あり焼き魚あり天ぷらあり。量が足りない人用におこげのおにぎりも用意されている。
お茶をいれ、楽しく談笑しながら味わう。この一次選考の日は雰囲気が張り詰めているので、このランチタイムがより楽しく感じる。
 
それでもこのあと、コピー取りの続きと文芸、技術部門の絞り込み、そして観戦記部門の読み合わせなど予定がぎっしりなので、せっかくの弁当もけっこう急いで食べる。早く終えないと事務の人たちが帰ってしまうのだ。
 
テーブルを片付けて、まずは文芸、技術部門を絞り込んでいく。たくさん上がった推薦作の著作をテーブルに並べ、その中から2次選考に残すものを幹事たちで議論しながら決めていくのだ。これが毎年、なかなか議論が白熱して時間を食う。5作くらいと決めてはいるが、今年も結局6作ずつとなった。
ぼくは文芸好きなので、フィクションとノンフィクションの2つがバランスよく残ることを願っている。しかしそう毎年バランスよくはいかない。天気だって例年どおりというほうが稀なのだ。しかし今年はバランスよく残ったので、ぼくとしては満足いく絞り込み作業だった。
 
そのあとコピー取りの残りを終わらせ、次いで観戦記の残った作品を読み合わせる。可能な限り、事前に三上さんが一覧表を書いてコピーしてきてくれているので読み合わせはいつもスムーズだ。
 
それにしても、ぼくが関わり始めた頃に比べて、観戦記のある棋戦が減ったなぁと思う。これに関わっている一員としては悲しいことだ。
 
コピーした観戦記をまとめ、2次選考委員の人数分の封筒に入れていく。3階に上がって借りた棋譜を返し、お礼を言って再び地下1階に降りる。著作や文具などを片付け、これにて作業終了。目標としていた夕方4時の、ちょっと前に終えることができたのだった。
 

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2013年5月22日 | コメントは受け付けていません。 |

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一次選考のいちにち  その4

部屋に入ると、すでに三上さんがいた。新宿からタクシーで来たということだ。
ともかくお昼ご飯までにまとめられるだけまとめようということで、雑談のひとつもしないで作業に入る。
まずは三上さんと3階の事務室に行き、今年もコピー機を借りるのでよろしくお願いしますとあいさつをする。そして棋譜の切り抜きを借りる。棋譜は幹事や会員でできるだけ集めているが、念のため連盟の分も借りておくのだ。

地下に戻ると、三上さんの指示で推薦に上げられた作品の棋譜を探していく。
推薦作は棋戦ごとに複数あるので、それを1、2作程度に絞っていくべく、幹事がとっかえひっかえ読んでいく。そして相談したり議論したりして、これはというものを選ぶ。

選ばれた棋譜は、コピー取りの白田セーネンが3階のコピー機に走る。2次選考委員へ送付するための、棋譜のコピーを作成するのだ。最近のコピー機は複雑でむずかしいが、白田セーネンはコピー取りの名人で、棋界には詳しいが機械に疎いペンクラブ幹事の中において頼りになる存在なのだ。

文章好きが揃っているのでどうしてもじっくり読んでしまいがちだが、しかし急がなくてもいけない。自然と押し黙り、切り抜きに対して前のめりになる。この辺り、棋士が盤面を睨みつけている格好に似ている。

湯川夫妻が到着し、ピーンと張り詰めた空気が少し和む。たいへんなことに幹事全員の手作り弁当を持ってきてくれたのだ。

湯川博士師匠は技術本担当だが、すでにすべての推薦作を読み終えて点数と寸評を付けてある。さすが師匠、仕事が速い。

ぼくは毎年竜王戦の担当で、切り抜きを持参して推薦作を5作程度選んである。それを他の幹事に渡して、絞ってもらう。

そうやって七大タイトルからNHK杯や新人王戦などの棋戦、女流棋戦も含めて2次選考に上げる作品を絞っていく。普段の発送作業とは違った雰囲気の、バタバタと慌しさの支配する時間なのだ。
目標の正午に遅れること1時間、我々は新聞棋戦の絞り込み作業を終えたのだった。
 
 

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2013年5月21日 | コメントは受け付けていません。 |

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一次選考のいちにち  その3

代々木から千駄ヶ谷に向かって歩き出したのだが、まだ時間に余裕があったので明治神宮の北参道入口にちょっと寄り道。木が生い茂ってひんやりと感じる。
 
すぐに引き返して山手線をくぐったところで恵子さんから電話。ちょっと遅れるという。さぁ鉄道の影響が出始めたなと歩くスピードを上げた。
 
千駄ヶ谷の少し手前、「天津」という中華屋のところを右へ折れる。2年前、この中華屋で2次会を行って、KGさんと出会ったのだ。今年の交流会もここが2次会だろうか。
 
国立能楽堂の案内板のところで、携帯電話で時間を確認して足を止める。今年は能を観にくるのが目標の一つ。6月は何日か空きそうなので、案内板でチェックする。と、三上さんからも遅れるという電話。まぁチェックはホームページでもできるので、まずは将棋会館入りを優先することにした。
 
半分駆け足で進むも、コーヒー中毒なのでホットの缶コーヒーだけコンビニで買った。そしてもうすぐ鳩森神社というところで幹事の白田さんとバッタリで驚く。いやいや、幹事はこの道を通るのだから会っても全然不思議はないのだが、白田さんは中央線方面なのでてっきり事故に引っ掛かったと思い込んでいたのだ。
ぼくと白田さんは将棋会館に入り、階段を降りて地下1階の監禁部屋に入って行った。
 

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2013年5月20日 | コメントは受け付けていません。 |

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一次選考のいちにち  その2

南新宿駅の改札横には、細い、人が2人並んで歩けないくらいの道があり、その入口に銭湯の案内がペタッと2枚貼ってあった。
なんだろうと思いながらその道に入っていく。上から電車の通過する音が響くが、高架下ではない。線路に沿ってひっそりと佇む路地で、壁に圧迫されているが頭上には陽が差している。
 
ともかく、人口密集地の路地は面白い。なにがどう面白いのかと問われると言葉に詰まってしまうが、くねくねと入り組んでその先どうなっているか見当つかないところ、といったところだろうか。歩くのではなく、彷徨うといった感じ。ぼんやり歩いていると同じところに戻ったり、家の庭や駐車場に突き当ってしまったりする。ぼくはうろうろ、そんな場所を翻弄されながら歩き回るのが好きだった。
 
路地は改札の裏の通りに出て、そこは車が一台通れる道。軽ならすれ違いも可能だろうか。その、ガードの反対側に銭湯はあった。「奥の湯」という、質素な店構えの銭湯。改札の奥にあるから奥の湯なのだろうか、それとも単に経営者が奥田さんか。土曜日が定休日というのが、なんとなく珍しい感じがする。この辺り、土曜が最も閑散としているのだろうか。たしかにこの周囲、隙間もないほど建物で埋まっているのに人通りはイマイチだ。
 
ぼくは線路から離れるように進んで行く。ランチの支度を始めるのだろうか、調理人が店の外で一服している。
すぐに大通りに出て、ぼくは今度、歩道を歩く。スーパーは早くも営業していて、惣菜もずらっと並んでいる。なだらかな坂道を上っていくと、代々木駅に出た。散策でけっこう時間を使ったことだし、一駅だけど乗っていこうかと思って改札を入った。そして総武線のホームに上がろうと階段を上っているところで構内放送が入り、新宿駅の人身事故でしばらく止まるとのこと。それなら歩く一手だと、改札でICカードの取り消しを行う。
 
このトラブルで他の幹事は遅れるかもしれないので、ぼくは急ぎ足で千駄ヶ谷方面へ歩き出した。
 

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2013年5月19日 | コメントは受け付けていません。 |

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一次選考のいちにち  その1

18日土曜日は将棋ペンクラブ大賞の一次選考日。幹事の集合は東京将棋会館に朝10時だったが、ぼくは早めに出て西武新宿に8時50分着いた。そこから歩こうと事前に決めていたのだ。

新宿駅の西口を通り、甲州街道を渡ってJR東日本の本社ビルを左に見る。緑のラインが入った作業服を着た清掃員が、ビル周辺を掃除していた。

空には少々雲があって少々肌寒いが、歩くには好都合だ。坂を下ると小田急の大きな踏切で、珍しく引っ掛からなかった。渡るとすぐに右に折れ、細い道を進む。せっかくなので、いくつか寄り道をしていこうと考えていた。

また踏切を渡ってさらに細い道を進み、辿り着いたのが南新宿駅。都会の小駅が好きなので、まずはここに寄り道。

小田急線で新宿から一つ目のこの駅は各駅停車のみの停車。通過電車の方が多いのだ。

建物群の中に埋もれている駅で、半分高架になっている下が、洞穴のような改札口になっている。駅の前にロータリーなどなく、センターラインのない細い道沿いなので車一台止められない。

ぼくはしばし眺め、携帯電話を出して人の切れたときを見計らって一枚撮った。

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2013年5月18日 | コメントは受け付けていません。 |

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