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酔いどれ幹事録  一次選考の打ち上げ

一次選考を終えた我々は将棋会館を出た。

さて、などと様子を伺いながら顔を見合わせないのが将棋ペンクラブ幹事のいいところだ。じゃあこの時間だからどこそこでいいな、など呑み屋の選定をストレートに話し合う。呑むために余計な時間は使わないのだ。

コンビニに寄って三上さんの荷物を宅配便で送る手続きをして、みんなでみろく庵に向かう。

「そうそう、交流会当日はみろく庵予約でいっぱいだって」
と恵子さんが言う。一昨年のあの中華屋があるので大丈夫でしょと返したら、あのお店は閉店したと言う。それは困った。千駄ヶ谷界隈に店は少なく、大人数でパッと入り込むのはけっこうコトなのだ。と書いて思い出したが、この「コトだ」という言葉、以前友人に笑われたことがある。大変なことだ、という意味の言葉だが、一般的ではないのだろうか。それはともかくとして、来週の2次会は早めに手を打つ必要がありそうだ。「高田や」か「猪八戒」辺りだろうか。

 
みろく庵ではいつものおばちゃんに快く迎え入れられ、入口横の席に収まった。とりあえず生ビール。この日は珍しいことにペンクラブログの森さんもビールで驚いた。翌日オークスは重馬場か。

みんなでカンパイ。選考も順調に決まり、あとは2次選考委員の方々に任すだけ。今年から心強い選考委員が2名加わったので、さらにいい選考結果になるはずだ。
ぼくは4月16日のブログでも書いたとおり、例によって湯川博士師匠の前の席にて文章指南の拝聴。ありがたいお言葉に「へへぇ」と頭を下げながらジョッキをあおる。

しかしいつもの如く、星野御大からのお呼びが。1局指そうという呼びかけだ。ぼくはディバッグからマグネット盤を出して星野御大のとなりに移動する。

御大、早々と玉を端っこに。また穴熊だ。こちらが先手だったので、遠慮なんかせずエイヤッと筋違い角にすればよかった。

ところでこのところ「くまモン」人気がすごいが、相穴熊で玉がくまモンの顔になっている図柄のタオルか手ぬぐいでも将棋連盟が作って売れば、けっこう売れるのではないだろうか。たしかくまモン、県の許可を取れば無料で利用できるはずなのだ。
で、御大との将棋だが、こちらは馬を作ったもののカラ成り。その間に御大は向かい飛車の飛車先に銀と角を集中させて、今にも攻めがヒットしそう。こちらの玉が4八にいて直接攻撃に当たらないのがせめてもの救いだが、大駒一枚切って攻めてこられれば、こちらは極端に守り駒をはがされそうだ。「うーん、グルジア共和国ぅ」などと豊川七段ばりに呟きながらもぼくは馬を引いて受ける。穴熊にはリードしないといけないのに、受けにまわるようではキツい。
しかし御大の攻めがちょっと強引だったようでなんとなく切れ模様に。こちらは手に入れた飛車を打ち込んで、いつの間にか優勢になった。
御大が考え込む時間が長くなり、ぼくは他の人と話す時間が増えた。呑み食いして話しながら指すのが、この酒場将棋の醍醐味だ。

ほどなくして御大が投了。ぼくにとって久々の勝利なのだが、御大、「また負けちゃったよ」。人間、負かされた記憶だけが残るもんですなぁ。

席を戻って師匠、三上さんとおしゃべり。星野御大は森さんと対局。グラスが重なっていって師匠のデシベルが上がり、恵子さんが「ちょっと博ちゃん」とたしなめるのもいつものパターン。こうやってワイワイやりながら、幹事たちの夜は更けていくのでした。

 

 

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2013年5月23日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:ブログ

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