(最終選考委員の本) 八丈島のロックンロール
関東交流会の懇親会で木村会長に挨拶する。ぼくは幹事になる前、というより将棋ペンクラブに入会する前から木村センセイのファンだったのだ。ぼくが大学時代、母校でセンセイが悪徳商法の講演会を行ったときは、悪徳商法になんの興味もないのに数時間前から並んでいたほどだ。しかし講演30分前までは、並んでいるのはぼく一人だけだった。
「ところでセンセイ、つい先日これを手に入れました!」
ぼくは将棋会館の4階で、ジャケットの内ポケットから木村会長の『八丈島のロックンロール』を出した。
「おー、懐かしい。これ、最初に書いた本だよ」
と、会長は手に取ってパラパラとめくった。
「あれっ、会長、『木村弁護士が駆けてゆく』の方が先では?」
「出版はね。でも書いたのはこれの方が先だよ」
と、内実を明かしてくれる。人が聞いてもなんでもない話だろうが、なにぶんぼくは学生の頃からの木村センセイファン。こんな重要なことをご本人から聞けるとは、実にうれしい。これだけで交流会の参加費の元は取れた。
『八丈島のロックンロール』には写真が載っていて、若き頃の木村会長が写っている。本当はサインをもらいたいところだったが、恥ずかしいのでそれはやめておいた。しかし今度の最終選考会でお願いしようかな、と思っている。
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2013年6月7日 | コメントは受け付けていません。 |
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