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酔いどれ幹事録  マグネット盤

ペンクラブ幹事の呑みの場での、通常のパターン……。
星野御大、ビールから日本酒に切り替わり、お代わりした頃に、「やろうか」とぼくにふってきます。ペンクラブの集まりでは毎回マグネット盤を持参しているので、それを出して1局指そうということです。
で、ぼくは大抵その時間帯、湯川博士師匠の咆哮、じゃなかった、文章指南を受けているところなので、「星野御大に呼ばれたから」と師匠に断わって御大の前にそそくさと移動します。私の退いたあとは、哀れ次の方が、まぁ中野さんの場合が多いのですが、文章指南を受けることになります。
 
ディバッグから出したマグネット盤をテーブルに置くと、我々は玉からではなく手当たり次第に駒を並べていきます。そして並べ終えると勝手に星野御大が、「は~いじゃあお願いしまぁす」と言いながら一手目を指しちゃうのです。ぼくは御大には勝率がよかったのですが、このところ御大が穴熊を採用するようになって勝てなくなってしまいました。このところ連敗です。それなのに、なお御大が毎回先手……。もし競艇であれば先輩選手が、「は~いじゃあ俺インコースねぇ」と勝手に入ってしまうような感じです。
 
ところでこのマグネット盤は20年選手でたいへん重宝しています。歩と銀一つずつ、中のマグネットがなくなってしまった以外はさしたる破損もなく、ずっと使い続けています。一つだけ不便なのは、駒が小さくて雑な作りなので、歩と香車の区別がつきづらいところです。
先日の対局でも、終盤星野御大の持ち駒に香車が隠れているのに気付かず、打たれてアイタタ! となったのでした。酒が入っているので、余計に気付きにくいのです。
 
優勢になったときの、御大のお酒を美味しく呑む様は、対局者には実につらいものです。そして「おねぇさん、獺祭もう一本ね」などと調子よく頼むので、「御大、もうちょっと安酒にしてくださいよ」と、嫌味の一つもこちらとしては出てしまいます。
そして終局。きっちり詰みまで指すというのも、我々の決まったパターンです。なにしろ酔っ払っているので、3手詰み、という場面でもそれを逃して逆転することもあるからです。だからできるだけ粘り、アタマ金まで指すのです。
 
しかし最近ホントに勝てないので、わざとマグネット盤を忘れていこうかとも思っているのでした。

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2013年4月16日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:ブログ

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