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神保町酔いどれ幹事録 (1)

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某日、急遽、夕方神保町へ。
千代田図書館では2ヶ月程度のペースで「としょかんのこしょてん」という企画を行っている。今回は棋書(将棋)の展示(1月28日まで。29日から2月25日までは囲碁)ということでアカシヤ書店さんの出番。星野御大から幹事にお知らせメールがあり、さっそく中野さんが「見に行きますのでその後に一杯いかがでしょう」という返信を送っていた。わたくし、このインサイダー情報に乗らない手はないと思い、特段他に用はなかったのだが寒風吹くなか神保町に向かっていったのだった。
到着が遅れることを連絡すると、中野さん、喫茶店で詰め将棋をして待っているという。社団戦5部でもほとんど勝ち星のない私はこういうところをおおいに見習わなくてはいけないのだが、電車内で開いた本は「ビブリア古書堂の事件手帖」。どうしても棋書よりも小説を開いてしまう。棋力が上がらないわけだ。
九段下に着いた時点で中野さんに連絡を取り、いつものように一駅分歩いて神保町入り。そしてアカシヤ書店で落ち合う。星野御大はお店が終わってから合流することに。
休日なのだが珍しく魚百がやっていて迷ったが、この日は酔の助にした。『本の雑誌』の昨年11月号のはみ出し神保町情報で「将棋ペンクラブの会合は魚百!」と暴露されてしまったが、実は酔の助を使う率も高い。いや、そもそもそれ以上に、2軒ハシゴする率の方が高い。
ところで世の中にはいろいろと便利な言葉があるが、「いい意味で」という前置き言葉も使い勝手がいい。これを付けると悪い意味合いの言葉でも面と向かって堂々と言えてしまったりするのだ。「みすぼらしい」なんて言葉も「いい意味で」を付ければ斬新な着こなしをしているように思えてしまうし、「口うるさい」だって「いい意味で」を付ければ立派なご意見番の人物に感じてしまう。で、中野さん、いい意味で酔っ払いなのだ。これはもう、呑まれる酒も中野さんに呑まれてシアワセだろうなぁと思えるほどの酔っ払い。もちろんいい意味で、なのだが。
冷たいビル風の吹くなか、中野さんと私は酔の助へと入っていったのだった。(つづく)

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2013年1月26日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:ブログ

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