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某日日記  その10

日が落ちてから、豊島区の中央図書館に行く。この図書館は東京で最も長い開館時間の図書館ということで、月曜から金曜の平日など夜の10時まで開いているのだ。

夜の10時までとはすごい! 呑み屋では宴たけなわとなっている時間で、遠方にマイホームを持つ酒呑みはそろそろ終電を気にする時間だ。そんな時間まで公共の施設が開いていると知って、いったいどんなところだろうと出向いてみたのだった。
せっかく行くからには閉館を見てみたいので、桜台のタパスで一杯ひっかけて暗くなってから向かう。順番が逆だが致し方ない。西武線の各駅停車で池袋まで行き、東口を出て駅から離れるように10分弱進む。サンシャインを通り越して高速道路をくぐったところ。ライズアリーナビルという、民間企業も入っているビルの4階がその図書館だ。ガランとして、とてもきれいな1階フロアをエレベーターで上がっていく。ぼくが子どもの頃にあちらこちらにあった、町の図書館というイメージはまったくないですなぁ。

金曜だからだろうか、たくさんの人がいて机には空きがなし。本たけなわという感じだ。これだけの酒呑みがいれば相当騒がしいはずだが、本好きの人たちは静かだ。広いフロアに響くのは新聞やページをめくる音にコピー機の音程度といったところ。

棚の間のスペースが広いので、ぼくは気になった本を手に取ってその場で立ち読みしていた。

うーん、やはり本に囲まれると次々気になった本を手に取って読み耽ってしまう。ここにいれば一日簡単につぶれそうだ。正直なところ、酒など呑まずにもっと早くからここに来ればよかった。それでもせっかく来たからには、本を読むだけでなく館内を見てみないともったいない。9時を過ぎたあたりで、ぼくは館内をうろついた。

その時間になると多少は席が空くようになる。雑誌や新聞を置いてあるコーナーは立って読める設備があり、さっきまでいっぱいだったのだが今は空いている。地方紙など読んでみたかったが、読み出すと長くなるので控えた。

絵本コーナーは取って付けたような感じではなく、スペースも広く取ってあって本の数も多い。おススメはよく分かるようにラックに差してある。食育の本が面白そうだったので、その場で立ち読みした。

シーンと静まり返っているほどでもなく、適度な静かさ。ぼくのいる間、携帯電話の鳴る音は一度もなかった。とても心地好い時間をすごさせてもらった。もちろん無料だ。閉館間際までいて、きれいなトイレを使用して、他の利用者とともにエレベーターで下りる。もっと家が近かったら、毎日通いたくなるような施設だった。

 

 

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2013年6月14日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:ブログ

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