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ペア将棋戦  その1

15日の日曜日は湯川恵子さんのお誘いでペア将棋大会に。
 
恵子さんのお誘いということでとても楽しみにしていて、前日は酒を控えて体調を整えた。
ところが台風18号が接近。早朝に恵子さんから電話があって「中止かなぁ」と聞かれるも、流れてほしくない子どもの遠足心理の如く、「いえいえ、NHKを観てください。青枠のテロップも出てないでしょ。交通機関も万全ということです。大丈夫、室内競技ですから」と強引に言い張って家を出た。しかしウチはわりと駅から近いというのに、駅までにずぶ濡れ。これはホントに中止かもと心配になった。
 
レッドアローの車内ではタオルで服を拭いていた。合羽でも着てくればよかったと後悔したが、合羽を持っていないのだからしょうがない。他の乗客も服を拭いたり上着を脱いでトレーに干したりしていた。こういう車内の状況では暖房をつけてもらいたいものだ。
 
歩くのが好きなので、通常であれば東西線の飯田橋から徒歩で向かう。しかしこの日はとても無理。ということで大江戸線に乗り換えて一駅乗って、春日でくねくねと地下通路を歩いて、最も会場の文京区民センターに近いC2で地上に出る。
振り返ってすぐのところが文京区民センター。そこで手招きされる。恵子さんと中野さんが立っていたのだ。
「中止ですって」
と、恵子さん。そうかぁ、とても残念だし言い張って申し訳ない。しかし単に中止ではなく、懇親会の形式で手合いをつけてもらって指し、弁当も食べられるという。まったくの無駄足にはならなかったようだ。
「ま、のんびりしていきましょう」
と中野さん。中野さんにそう言っていただけると、通常ののんびりより3割増しでのんびりできる。
 
会場は入れないのかと聞くと、大丈夫だけど中野さんとペアを組む中丸さんが電車を間違えて遅れているという。それで心配で表で待っているのだというのだ。
恵子さんの足元を見ると赤い長靴で、機能的プラスおしゃれだなぁと思った。ぼくは人との会話や名前などは忘れないほうなのだが、唯一服装だけはまったく記憶に残らない。しかしこの長靴は忘れないだろう。
 
中野さんから、編集部時代に台風の中をゴルフにいった話を聞く。中原名人が悠然と、「午後には過ぎるんじゃないかね。ま、とにかく向かってみましょうと」と言い、大名人にそう言われては行く一手ということで風雨の中央道を進んで行ったという。ゴルフ場に着いたら「えっ!来られたんですか」と驚かれたという。午後、あがったはあがったけどフェアウェーも水浸しでボールがまったく転がらなかったということだ。中野さんのお話はいつも面白いが、台風接近時の野外で聞くそれは、いつにも増してリアリティがあった。
 
無事に中丸さんが到着して、我々は会場に入っていった。
 
(つづく)
 

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2013年9月18日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:ブログ

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